主なテーマ:プライド
その他のテーマ:国 正義 戦い
判定:見れたもんじゃない
解説:
ツッコミどころが満載のB級アクション映画。
こんな下らない作品を本気で作ってるやつの気がしれない。
変な毒ガスに、変な爆破、まったく臨場感がない。
資料:
| 監督 | 阪本順治 |
|---|---|
| 脚本 | 長谷川康夫 飯田健三郎 |
| 原作 | 福井晴敏 |
| 製作 | 坂上直行 久松猛朗 千野毅彦 住田良能 |
| 製作総指揮 | 小滝祥平 遠谷信幸 |
| 出演者 | 真田広之 中井貴一 寺尾聡 佐藤浩市 |
| 音楽 | トレヴァー・ジョーンズ |
| 撮影 | 笠松則通 |
| 編集 | ウィリアム・アンダーソン |
| 製作会社 | 『亡国のイージス』アソシエーツ |
| 配給 | 日本ヘラルド映画=松竹 |
| 公開 | |
| 上映時間 | 126分 |
| 製作国 |
スタッフ
- 監督:阪本順治
- 脚本:長谷川康夫、飯田健三郎
- 撮影:笠松則通
- 美術:原田満生
- 照明:石田健司
- 録音監督:橋本文雄
- 録音:阿部茂
- 編集:ウィリアム・アンダーソン
- 助監督:中川裕介
- 音楽:トレヴァー・ジョーンズ
- サポートソング「The Reason」:Hoobastank
- 特殊撮影
- アクションコーディネーター:諸鍛冶裕太
- 製作:『亡国のイージス』アソシエーツ(日本ヘラルド映画、松竹、電通、バンダイビジュアル、ジェネオンエンタテインメント、IMAGICA、エフエム東京、産経新聞、デスティニー)
- 配給:日本ヘラルド映画、松竹
キャスト(主な登場人物以外)
- 宮津芳恵(宮津弘隆の妻) - 原田美枝子
- 瀬戸和馬(内閣情報官) - 岸部一徳
- 小林政彦(DAIS局員) - 松岡俊介
- 服部駿(DAIS局員) - 池内万作
- 佐伯修一(防衛庁長官) - 佐々木勝彦
- 明石智司(警察庁長官) - 平泉成
- 木島祐孝(統合幕僚会議議長) - 天田俊明
- 湊本仁志(海上幕僚長) - 鹿内孝
- 宮崎(国土交通大臣) - 春田純一
- 汀(自治大臣兼国家公安委員長) - 平野稔
- 外務大臣 - 小川隆市
- 若狭祥司(「いそかぜ」掌帆長・海曹長) - 光石研
- 酒井宏之(「いそかぜ」機関長・三等海佐) - 中沢青六
- 横田利一(「いそかぜ」航海長・一等海尉) - 中村育二
- 年配の警官 - 佐川満男
- 宮津隆史(宮津弘隆の息子・防衛大生) - 笠原秀幸
- 仙石頼子(仙石恒史の妻) - 松本圭未
- 仙石佳織(仙石恒史の娘) - 菱山美幸
- 如月行の母 - 小松みゆき
- 海ほたるで「いそかぜ」を目撃する男 - 大河内浩
- 「いそかぜ」乗員 - 松尾諭
- - 奈良坂篤、永妻晃、マイク・ハン、遠藤雅、矢柴俊博、桜井聖、竹本和正、鳥木元博 ほか
映画版の評価
「護衛艦艦長が日本政府に 対し反乱を起す」というアクション・エンターテインメント的な内容ではあるが、一方で「国家としてのありようを見失った日本に、はたして守るに値する価値 があるのか?」と、問いかける作品となっている。当作品に限らず福井晴敏の映画化作品は愛国的・反米的な描写が目立つが、決して戦争を賛美するものではな く(むしろ、戦争批判のメッセージさえ込められている)、前述の通り日本という国家のあり方を問いかける主題のものが多い。映画版が公開された2005年は戦後60年の節目の年でもあり、日本の防衛庁が本作を含め『ローレライ』『戦国自衛隊1549』『男たちの大和/YAMATO』など、日本の軍備を描いた作品への協力を積極的に行なった。そのこともあってか、韓国国内では映画版に出演したチェ・ミンソに対して「日本の軍拡に繋がる右翼映画に出演する女優」と非難・批判が噴出した。
実写化にあたっては上映時間などの制約上、原作の内容をすべて盛り込めず、前述の問いかけに対する原作終盤の仙石の返答と行動は全て無くなってい る。また、原作のハリウッドテイストなシーンが削除され娯楽色が薄められているほか、その他の重要なエピソードについても一部が原作者自身の判断により削 除されている。
防衛庁(現:防衛省)の協力
本作品は当初2000年に映画化する予定だったが、企画を持っていった1999年当時の防衛庁(現:防衛省)側は「現職の海上自衛隊護衛艦艦長が反乱を起し、最新鋭護衛艦を乗っ取り、日本政府に対して脅迫をするなどという内容の映画には、一切協力はできない」と強く拒否した経緯がある(その後の映画版でも、反乱の首謀者である宮津の役職が艦長から副長へ変更されている)。2度目の協力要請の時、同庁広報は再度拒否するつもりだったが、同作品の読者であった石破茂長官(当時)が再考を促し[4]、また原作者や映画制作関係者が艦艇部隊や江田島などをくり返し見学し、映画の内容修正を行ったこともあって、防衛庁(現:防衛省)側の協力が実現した[5]。
これ以降、従来はこのような自衛隊を使用した大規模な撮影には消極的だった防衛省が、一転し協力的になったと言われる。しかし、国防上重要な最新兵器などは公開を控えているようで、映画によっては一世代ほど前の兵器が使われたものもあった。
映画版登場艦艇
- DDG-175 護衛艦「みょうこう」(海上自衛隊の「こんごう型護衛艦」の3番艦)
- 劇中、主役のイージス護衛艦「いそかぜ」を演じる。
- DD-101 護衛艦「むらさめ」(海上自衛隊の「むらさめ型護衛艦」の1番艦)
- 劇中、「いそかぜ」から配置転換した仙石が乗り込む護衛艦「はるかぜ」役として、出演。
- DD-107 護衛艦「いかづち」(海上自衛隊の「むらさめ型護衛艦」の7番艦)
- 劇中、「いそかぜ」から発射された対艦艇ミサイルの攻撃を受けて撃沈される護衛艦「うらかぜ」役として、出演。
- SS-597 潜水艦「たかしお」(海上自衛隊の「おやしお型潜水艦」の8番艦)
- 劇中、乗っ取られた「いそかぜ」を追う潜水艦「せとしお」役として、出演。